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ギターとベースとVOCALOIDのつれづれづれづれ
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 震災のその日から、テレビはそうでしたけど。
 「ここまでの状況をまとめました」と言って、同じ映像を何度繰り返し流してきたでしょうか。テレビ局の人は、あれだけショッキングな映像を見て、それを繰り返すことに抵抗感を抱かなかったのでしょうか。視聴者への心理的な負担が想像できなかったのでしょうか。
 そして、それら厳しい映像に音楽やナレーションを付けて放映することに、疑問を抱かないのでしょうか。ドキュメントに仕立てて、扇情的な演出を付けて、それこそ人命への冒涜だと思いました。スタジオにいるタレントの涙もコメントも、何の意味もない。無価値どころかマイナスです。
 私が知りたかったのはいつでも「今」であって。報道番組は今起こっていることを正確に伝え、今不足している情報を共有化し、今為すべき事を正しく考えさせる。そういう物を放映すべきでした。過去の映像を流して時間稼ぎをする暇など無かったはずです。そんなことをするくらいだったら、普段の番組やれよと。
 今日だって、さっき(午前1時代)まで東京電力の記者会見をやっていました(Ustreamで中継)。福島原発周辺でプルトニウムが検出されたこと、海岸付近の地下通路に放射性物質を含んだ水があること等を副社長が明らかにしましたが、今後の計画は示されませんでした。「ただちに人体に影響はない」じゃあ長期的に見たらどうなのか。「それについては確認をします」つまり事態を把握していないか隠匿していて、かつ無策。わざわざこんな時間に会見を設ける東電の魂胆も見えますが、こうした重要なことをテレビで放映するべきなのです。
 原発関係の重役さんは報道にも関わっているという噂は聞きますが、本当なのかも知れませんねー。

 話が逸れちゃいましたが。
 実際に現場に行かれている医療スタッフの方のブログを読みました。それこそ、地獄を見る思いだったことでしょう。文字を読むだけなのに、自分がその場にいたらと思うと寒気が走りました。
 そういう方々に比べれば、私や、私と同様にテレビなどを通じて映像を見られた方のショックは、軽いものかもしれません。しかし、比べられる物でもないと思います。あの揺れは私だって初めての経験で恐怖を感じたし、繰り返されるのは正直しんどい。地震にまつわる忌まわしい記憶を呼び起こす、スイッチになってしまいます。阪神淡路大震災、新潟県中越地震・中越沖地震に遭われた方はなおのこと。

 きのう、中学生の頃から聴いていたスピッツの草野さんが、地震の後にストレス障害になっていたという事を知りました。
 たくさんの歌手が応援活動をする中で他のメンバーは無力感を滲ませていますが、それは草野さん本人が一番感じていることでしょう。一人一人感受性は違うし、防御できない人もいる。私は気分が悪くなった時点でテレビを見ることをやめましたが、草野さんは私とは違う経験をしているはずだし、防御できなかったのかもしれない。それを責められる人なんていやしません。
 地震から2週間が過ぎた今、計画停電の影響こそあれ、私たちの生活も落ち着いてきたと思います。そうして元の生活に戻っていくうちに、現地で起こっていた事、現地の被災者の苦しみを、私たちは忘れていってしまうでしょう。忘れなきゃ前に進めない、それは事実。だけど、チャリティーが一瞬で終わってしまったら、全財産を失った被災者はどうして生活できましょう。寸断されていた道が繋がって物資が届いたらそれで良しじゃない。その道は、地震の前は、誰かの家だったかもしれない。そんな場所さえあることを、たとえひととき忘れても、どこかで思い出さなきゃいけない。
 草野さんが復帰して東北を応援なさるなら、ぜひ、息の長い活動をして欲しいと思います。

●スピッツ および所属事務所代表 オフィシャルコメント
http://spitz.r-s.co.jp/pop/201103/official_comment.html

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